建設業界の転職エージェントは施工管理ばかり紹介する?施工管理とは

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/02/07

建設業界で転職をする際に、真っ先に候補として挙げられるのが施工管理の仕事です。建設業界に特化した転職エージェントは施工管理ばかり紹介するけれど、どのようなメリットやデメリットがあるかわからないという人も多いことでしょう。今回は施工管理について、仕事の特徴や転職する魅力について解説するので、ぜひ参考にしてください。

転職エージェントが紹介するのは施工管理ばかり?

転職エージェントは施工管理しか紹介しないのかといえば、そういうわけではなく、求職者の希望に沿って求人やキャリアプランを提案します。

転職エージェントによっては業界に特化している場合もあり、建設業界特化の転職エージェントであれば施工管理の仕事を紹介することもあるでしょう。施工管理の仕事を提案する理由として、以下のような理由が挙げられます。

求人需要が高い

施工管理は工事する上で必ず配置しなければならないポジションです。しかし、昨今の高齢社会による人材不足の影響を受けています。そのため、有効求人倍率も全体平均を大きく上回る倍率で推移しており、常にどこかの会社が求人を募集しているような状況です。

転職エージェントとしても、需要の高い施工管理の仕事を紹介することが多くなるのでしょう。

年収が高い

転職活動の希望条件として年収を重視する人が多いですが、建設業界は他業界と比較して平均年収が高い傾向にあります。転職エージェントとしても、施工管理は年収を希望条件とする人に提案しやすい仕事なのです。

未経験でも転職可能

施工管理には施工管理技士という国家資格がありますが、必ずしも資格を持っていなければ施工管理士になれないわけではありません。そもそも施工管理技士の取得には実務経験が必要なため、誰もが最初は未経験からスタートすることになります。

未経験からでも仕事を始められる施工管理の仕事を希望する人も多いので、転職エージェントからの提案も多くなるのです。

施工管理とはどういう仕事なのか

そもそも施工管理とはどういう仕事なのか、わからないという人もいるかもしれません。施工管理は簡単にいえば、予定通りに工事が完了するようにスケジュールや予算を含めた工事全体の管理をする仕事です。

工事が滞りなく進むように工程管理や品質管理を行ったり、工事会社としての利益が得られるように原価管理をしたり、工事中の事故が発生しないように安全管理をしたりと、建設業界では「四大管理」と呼ばれる業務を行います。

施工管理はやめておけと聞くけれど?

もしかしたら建設業界で働く知人や友人に、施工管理の仕事はやめておけといわれたことがある人もいるのではないでしょうか。施工管理の仕事はやめたほうがいいといわれている理由は以下のとおりです。

長時間労働になりがち

施工管理の仕事は建設業界の中でも長時間労働になりがちで、状況によっては休日出勤が発生することもあります。

工期が短いことで短期間に業務が集中してしまうことが長時間労働の原因です。しかしながら、長時間労働に対する改善は業界としても取り組んでいます。

危険をともなう仕事だから

施工管理の仕事は職人業ではないですが、実際に現場で指示を出すことになるため危険が潜んでいることには変わりありません。

工事は安全管理を最優先として進められますが、オフィスワーカーと比べれば危険がともなうことが、やめたほうがいいといわれる理由のひとつでしょう。

人間関係が大変

工事は規模によって多くの人々と進めるプロジェクトとなります。施工管理は職人と比べてコミュニケーションをとらなければならないため、人間関係が大変と感じる人もいることでしょう。

人によっては気難しい人もいて、コミュニケーションが円滑に運べないことでストレスにつながってしまう可能性があります。さらには工期に余裕がなくなってくると、作業員に無理をお願いする必要があるなど、人間関係の構築が重要な仕事です。

それでも施工管理の仕事は魅力がたくさんある

以上のような理由から施工管理の仕事をやめておけという人もいますが、決してデメリットだけではなく、施工管理として働く魅力やメリットもあります。

施工管理は求人需要が高く人材不足に陥っているため、スキルを身につければ身につけるほど希少価値の高い人材となれるでしょう。希少価値の高い人材となることで、さらに高い年収を目指すことも可能です。

建設業界は社会の発展のために必要不可欠な業界であるため、建築物の施工をマネジメントする施工管理の仕事はとてもやりがいのある仕事となります。施工管理は大変なことも多いですが、その分やりがいやスキルアップにつながるため、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

転職エージェントが紹介するのは施工管理ばかりと聞いたことがある人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。確かに施工管理の仕事は需要が高く、求職者にとってのメリットも大きいことから紹介しやすい仕事ではあります。

長時間労働や危険をともなう仕事ということで、施工管理はやめておけといわれることもあるかもしれませんが、施工管理は工事が予定通りに完了するようにマネジメントする仕事でやりがいのある仕事です。スキルを身につければ身につけるほど希少価値が高い人材を目指せる仕事でしょう。

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