公開日:2023/05/15 最終更新日:2023/04/27
建築業界で働いてみたいけれど、専門性の高い分野のため一歩を踏み出せないでいるという方も多いのではないでしょうか。別分野からの転職や未経験でも採用されるのかが、不安要素になってしまい、転職へ踏み切れない場合もあるでしょう。今回は未経験でも建設業界に転職できるのかと、よくある不安の解消について説明していきます。
未経験の場合でも建設業界への転職は可能です。子どものころから建築業界で働いてみたいと思っていたけれど、さまざまな理由から別分野に就職をし、今にいたっているという方も多いのではないでしょうか。
建築に関する知識や経験がなければ転職ができないのではと思いがちですが、未経験でも建築業界に転職は可能です。子どものころからの夢を捨てきれず、主婦でありながら勉強し、建築士になった人や年齢を重ねてから建築士の資格を取る人もいます。
ただし、建築士になるには、教育機関に通うか実務経験を積める会社で7年以上働くなどの条件を満たさなくてはなりません。時間と労力はかかりますが、何歳からでも目指すことは可能です。
実務経験として認められる職種は設計や工事監理に必要な知識や経験が得られる業務で、空調、換気、衛生設備、電気設備の設計や大工仕事、建築設備工事の施工管理などの職種があります。設計業務のアシスタントや未経験OKの施工管理で経験を積み、勉強を続ければ建築士になるという夢を実現することも可能です。
また、建築士を目指さない場合でも建築に関わる業務は多岐にわたります。施工管理や図面設計、経理や事務、営業などの業務もあるので自分のこれまでの経験と接点のある職種から転職を目指すのもよいでしょう。
未経験で建設業界に転職したいと考える場合、どのような不安を抱くのでしょうか。よくある声を集めました。
建築に関する業務は専門性が高いため、未経験では採用されないのではと不安に思う人もいるでしょう。建設業界は現在50代から60代の層が多く働いており、若い人手が不足しています。
そこで将来プロジェクトを取りまとめられるような人材を求めており、採用の際は業務を計画的に進める力や建築に携わる業者や大工の取りまとめができるコミュニケーション能力があるかを重視して選考するのです。専門的な知識は入社後に身に付けていけばよいと考えられている場合が多いでしょう。
建設業界の仕事は打ち合わせから完成まで期間が長くかかり、検討事項や作業工程が多く作業時間が多くなりがちです。転職をした人からは、毎月およそ50時間から60時間くらいの残業が発生しているとの声がありました。
建設業界では女性も活躍しています。女性目線の提案が同性である女性の心をつかむことも多いです。産休、育休制度も整っているため、プライベートと両立させながら長く働けます。
建設業界の求人では資格をもっていると、歓迎される場合も多いですが、未経験や無資格でも応募できる求人はあります。必ず資格を保有していなくても転職ができる業界です。
未経験で建設業界に転職をした場合どんな仕事内容になるのでしょうか。紹介していきます。
まずは、先輩と同行して仕事を学んでいきます。クライアントの打ち合わせに同行したり、図面や施工図の作成、基本デザインのプレゼンをしたりします。最初のうちは先輩の図面のトレースをしながら基礎知識を身に付けて経験を積んでいくのです。
こちらも先輩に同行しながら仕事を学んでいきます。注文者との打ち合わせに同席し、住宅のデザインや予算、スケジュールや顧客とのやりとりについて学べるでしょう。
そのほかにも作業をする職人と段取りを確認しながら、工事の進捗管理、安全管理、品質管理の業務をしていきます。注文者との打ち合わせの中で変更事項があった場合は職人さんへ変更事項を伝えたり、発注の変更をしたりなど、さまざまな手配をする必要があるのです。
建築業界に転職した場合の年収の目安は400万円くらいといわれています。職種や経験、勤務地によってもことなり、おおよその目安です。月収は20万円~25万円くらいが多いと言われています。残業は50時間から60時間くらいが目安。
応募したい求人があった場合は、福利厚生や休日についてきちんと明記されているか、よくチェックしましょう。未経験や無資格でも転職は可能ですが、資格を保有していると数千円から数万円の資格手当が付くこともあります。
未経験でも建築業界に転職できるのかについて説明をしました。建築業界は現在50代から60代の世代が多く、若い人手が不足しています。そのため、無資格や未経験でも転職がしやすい業界といわれているのです。建築業界はひとつのプロジェクトの期間が長く、関わる職人や業者が多いため、統率力やコミュニケーション能力が高い人材が歓迎されるという傾向があります。必要な知識や資格は働きながら身に付けていけばよいでしょう。設計業務のアシスタントや未経験OKの施工管理などの求人もあるので、建築業界で働いてみたいと思っている場合はぜひ挑戦してみましょう。